SEのためのコーチング技術

SEのためのコーチング技術
コーチング技術の入門書としては結構いいのではないかと思った。

  • ティーチングとコーチングは異なる
      • ティーチングをやりすぎると自発的な行動意識をそぐ
  • 答えは相手の中にある
      • 相手に問題の解決方法を「気がつかせる」ことが重要
  • チャンクダウン
      • 相手が問題を正確に認識できるように小さい固まり(チャンク)に分解する。
  • 「詰問」でなく「質問」をする。
      • 自分が正しいと思っている方向に強制的に持っていくのは×。
  • オープンクエスチョン
      • 相手に考えてもらう。考えを広げてもらう。「クローズドクエスチョン」は質問を開始するとき、相手に決断を即すときに有効。
  • 承認
    • I メッセージ
      • 相手の行動が、自分に影響を与えているかを相手に伝える承認方法。
    • WE メッセージ
      • Iメッセージのグループ版。Iメッセージより強い。
    • YOUメッセージ
      • 「あなたは〜だからイイ」とか。評価的なメッセージ。多用に注意。
  • 効果的な提案
    • リクエス
      • 不平や不満をリクエストにする。直接不満を言葉に出さない?
  • ポジティブなビジュアル化
      • ネガティブなビジュアル化によって不安を想起させない
  • アソシエーション
    • ポジティブなイメージと結びつけることによって、具体的な行動を起こしやすくする
      • ビジュアル化によって具体的なイメージを抱かせる
      • 五感にうったえる質問を投げかけ、イメージを具体化する
      • イメージの中に自分を一体化する
      • 例) 成功したイメージの中で、「何が聞こえるか?」「どんな匂いがするか?」「どんな感覚があるか?」
  • ディソシエーション
    • 問題と距離を置き、自分を含めた問題の全体像をつかみやすくする。
      • 例) 「今あなたはどんな表情をしているだろう?」「そのときどんな調子で話をしているか?」
  • 体験を呼び起こす
    • 過去の成功体験、異分野での活躍体験からアソシエーションを引き出す(趣味とか)
  • 具体的な目標の設定と実現
    • 目標設定のメリット
    • 気持ちに火をつける
    • 思いがけないリクエス
    • フォローする
    • ゴールの先を意識させる

なーんか、昔やってたテニスの練習と実戦に近いものがあるなぁ。
目標設定については、かなり自分の中で曖昧になっていることがあるので、これは参考になった。
設定した目標の意味(設定した目標に対するメリットは?、そこに向かって努力していくことにどれほど意味があるのか?)
についてしっかり納得しないと、設定した目標の意味は薄いなぁ。

この本を読んでもわからないこと
積極的に仕事を取りに行かない(リスクを取ろうとしない)人をどうやって積極的にするか?