プロダクト・イノベーション

前半の理論的なところはどーでもよくて、キリンビバレッジの佐藤氏
どういう仕事っぷりをしていたのか知りたくて買った。
社長に対して『麒麟珈琲』と『ファイア』を並べて出して、調査に持っていくところは
策士だなぁと思った。やっぱ企画屋はたくらみがないとなぁ。

商品企画14の心得

一, サプライズ 心地よい響きのない新商品は無意味
一, 好かれなければ商品は売れない 正しいかどうかではなく好きか嫌いかがポイント
一, 理解ではなく了解 一瞬にしてパッと全体像がわかる。勝負は2秒間
一, 魅力的かどうかを競うレース ニーズそのままの商品はダメ。一抹の不良性が必要。
一, プロデューサーが開発の仕事 外側(ネーミング, パッケージ)、内側(味)、広告(企画, タレント)をトータルでプロデュースする。
一, 信念を持つ一人の開発者がすべてを決めていく 民主主義、合議制はダメだ
一, ブランドは掛け算 外側×内側×広告=ブランドパワー パワーを最大にするためにどこで勝負するか
一, 本質を掘り下げる 飲料がときには「甘い物」, 「おもちゃ」, 「タバコ」に
一, 神は細部に宿る 日本人は世界中の優れたものを経験済み。悪いもの、ダメなものは一瞬にしてわかる
一, 大きい市場、伸びる市場を狙う ニッチをやってもつまらない
一, 大振りする どうせだったらヒットではなくホームランを狙う
一, 人のマネはしない、自分のマネもしない 違うことをやる、新しいことをやる
一, IQが高いのはダメだ どこかでわかりやすく下世話にしろ
一, 会社の都合で商品はつくらない 消費者がサプライズをもつものだけ

メモ

  • あるべき姿について仮説を持つことが出来る「演繹型」
  • 感性や勘だけだったら参考にならない。アカデミックなものばかりだったら、誰がやっても同じになる。バランス重要。