プロダクト・イノベーション
ヒット商品連発にみるプロダクト・イノベーション―キリン「ファイア」「生茶」「聞茶」「アミノサプリ」ブランド・マネジャーの言葉に学ぶ
- 作者: 長沢伸也,榎新二
- 出版社/メーカー: 晃洋書房
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
どういう仕事っぷりをしていたのか知りたくて買った。
社長に対して『麒麟珈琲』と『ファイア』を並べて出して、調査に持っていくところは
策士だなぁと思った。やっぱ企画屋はたくらみがないとなぁ。
商品企画14の心得
一, サプライズ | 心地よい響きのない新商品は無意味 |
一, 好かれなければ商品は売れない | 正しいかどうかではなく好きか嫌いかがポイント |
一, 理解ではなく了解 | 一瞬にしてパッと全体像がわかる。勝負は2秒間 |
一, 魅力的かどうかを競うレース | ニーズそのままの商品はダメ。一抹の不良性が必要。 |
一, プロデューサーが開発の仕事 | 外側(ネーミング, パッケージ)、内側(味)、広告(企画, タレント)をトータルでプロデュースする。 |
一, 信念を持つ一人の開発者がすべてを決めていく | 民主主義、合議制はダメだ |
一, ブランドは掛け算 外側×内側×広告=ブランドパワー | パワーを最大にするためにどこで勝負するか |
一, 本質を掘り下げる | 飲料がときには「甘い物」, 「おもちゃ」, 「タバコ」に |
一, 神は細部に宿る | 日本人は世界中の優れたものを経験済み。悪いもの、ダメなものは一瞬にしてわかる |
一, 大きい市場、伸びる市場を狙う | ニッチをやってもつまらない |
一, 大振りする | どうせだったらヒットではなくホームランを狙う |
一, 人のマネはしない、自分のマネもしない | 違うことをやる、新しいことをやる |
一, IQが高いのはダメだ | どこかでわかりやすく下世話にしろ |
一, 会社の都合で商品はつくらない | 消費者がサプライズをもつものだけ |
メモ
- あるべき姿について仮説を持つことが出来る「演繹型」
- 感性や勘だけだったら参考にならない。アカデミックなものばかりだったら、誰がやっても同じになる。バランス重要。