イノベーションの神話

イノベーションの神話

イノベーションの神話

表紙のデザインの良さに惹かれて買ってみた。アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法 (THEORY/IN/PRACTICE)の人の本。
まぁ読み終わってみるとフツー。この本の目的は、まえがきに書いてあるとおり

  1. イノベーションにまつわる神話を洗い出す。
  2. なぜそれが有名になったのかを解説する。
  3. 真実という観点からそれを探求し、教訓とする。

ということ。

  1. イノベーションはひらめきから生まれるものではないし
  2. 歴史上で語られるイノベーションの事実は正確ではないし
  3. イノベーションを確実に生み出す方法なんかないし
  4. そもそも人は新しいアイディアを好ましく思わないことがある
  5. 上司が自分よりもイノベーションに詳しいわけでもないし
  6. そのアイディアがすばらしくても生き残るとは限らない

なにかを煮詰めるときのやり方は

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

のやり方。結局ここに行き着く。

  1. データ収集
  2. データの咀嚼
  3. データの組み合わせ
  4. 「ユーレカ!」
  5. アイディアの整理

3の段階で、思考を意識から無意識に追いやることが意外に重要。なんか違うことやる。

イノベーションの普及速度を決定する要素

相対的なメリット
「潜在利用者の立場から見た」現行物からのメリット。ターゲットは誰なのかが重要。
互換性
イノベーションの導入コストがメリットを上回っていないか?イノベーションは、習慣、信念、価値観、ライフスタイルとの互換性を持っているべき。
複雑さ
導入の容易さ。互換性が高くても複雑すぎるとムリ。人々が実感している概念とのギャップを小さく。
試用可能性
簡単に試せれば広がりやすい。
観測可能性
どのくらい目に見えるか?流行の服や髪型は観測可能性(のみ)が高い。マーケティングによって観測可能性を高めることができる。