抽象概念と適用範囲
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- 作者: ジャックグリーンフィールド,スティーブクック,キースショート,スチュアートケント,マイクロソフト,Jack Greenfield,Steve Cook,Keith Short,Stuart Kent,野村一行
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/12/17
- メディア: 単行本
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抽象的な文章でなかなか読み進めないけど、日本語訳の品質もかなりイケてるんじゃないかと思う。
抽象化に関しては以下のような記述がありました。
抽象化のレベルを引き上げることは、問題が起きたときに既存の抽象概念を適用して、所与のドメインで繁雑に繰り返される問題の解決に関する知識を再利用する方法の1つです。
また、抽象概念が解決する問題のスコープと抽象概念の価値については
抽象概念が提供する知識が多いほど、問題を解決するためにユーザが提供しなければならない知識は少なくなっていきます。言い換えると、抽象概念が提供する知識が多いほど、その適用スコープは狭くなっていきます。
まさに。
最近、ソフトウェアが”大嫌いな”数学に近いように思えてきた。数学も、適用範囲は広いが価値は小さい加算とか減算とかから、徐々に抽象化された公式とか公理とかいうものを生成する。
きっと高校とかで数学が理解できていた人は、そういうことが無意識的に理解できていたんだなぁ。そう考えると少しは数学がおもしろそうに思えるもんなぁ。