松下で呆れアップルで仰天したこと―エンジニアが内側から見た企業風土の真実

松下とアップルの対比が読みたくて買ったのだけれど、その初期の意図は裏切られた。
アップルの記述はほとんどなくて、3/4が松下での苦労話。なんじゃそりゃ。松下がどんだけダメかなんて興味がないよ。
アップルの記述も、ダメなところが多くて、アップルのいい面が全然分からない。


松下時代に、社内の人間に定形外の仕事を依頼したときに

「あ〜、やってもええけど、俺に頼むんなら、工場長にまず頼んでもらえるか。でも忙しいから、工場長がええというても、やるかどうかわからんけどな」

と反応されるくだりがある。いやー、大企業ってどこもこんなのなんだろうか。自分が茹でガエルになってるのを全く気づかず、ふんぞり返る人間にだけはなりたくない。